2011年02月13日
カイルベルトのR.シュトラウス:影のない女
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《影のない女》はR.シュトラウスのオペラの中でも最高傑作のひとつにあげられる名作であるにもかかわらず、多くの名歌手と大編成の優秀なオーケストラを要することから上演機会はあまり多くない。
ホフマンスタール/シュトラウスのコンビが全力を傾けた20世紀の《魔笛》とも言うべき力作だが、十全な上演が極めて難しいのと同様、ディスクでもいまだ決定盤と呼べるものがない。
そんな中で、最も様々な条件を満たしているのが、1963年、戦時中に破壊されたミュンヘンのオペラハウスが再建開場した際の記念公演のライヴ録音。
そうした特別の機会だけに、当時ドイツで当オペラを上演するにあたって考えられうる最高の配役がなされている。
トーマス、ビヨーナー、メードル、フィッシャー=ディースカウ、ボルクという主役陣に、ホッター、テッパー、若き日のファスベンダーらの脇役陣という構成は、まさに超豪華キャスト。
最近ではこれほどのものにお目にかかれない。
しかも適材適所。そして、全員が強い緊張感をもち、強い集中力で舞台に臨んでいる。
ことにトーマスの皇帝とフィッシャー=ディースカウのバラクは傑出している。
カイルベルトの劇場的感興に富んだ指揮も特筆すべきだ。
バイエルン国立歌劇場管弦楽団も気迫のこもった演奏ぶりで、この大作オペラの真価をあますところなく伝えてくれている。
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