2011年03月16日

ラターのフォーレ:レクイエム


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



「私の死に対する想いは、幸福な開放感と来世への至福への憧れ」と告白したフォーレは、自作の《レクイエム》から〈怒りの日〉を省く、という大胆極まりないアイデアを実践した。

長い間、葬儀でオルガンを弾いていた彼は「本能的に慣習から抜け出したかった」と語っている。

この曲はかつて、クリュイタンスの2度目の録音が決定盤と言われたが、近年、事情は一変した。

これまで広く使用されてきたスコアが、出版社の要請による改訂版であることが判ったのだ。

そこで、本来の独奏ヴァイオリン、ヴィオラ2部、チェロ2部、コントラバス、ハープ、オルガン、ティンパニという、ささやかな編成の演奏が主流になってきた。

一度耳にすれば、成る程、これこそフォーレゆかりのマドレーヌ教会の日常に相応しい慎み深い音楽だ、と誰もが頷くに違いない。

さて、そのオリジナル版の演奏であるが、筆者はまずラター指揮ケンブリッジ・シンガーズ盤を推薦しよう。

まず、指揮者に衒いがなく、コーラスの至純さにも類がない。本当に清らかで平安な音楽だ。

野辺に咲く花のように、目立たないけれど、しっかり自分の生を主張する、といった演奏であり、フォーレの質素にまことに相応しい。

較べれば、世評の高いガーディナー盤の、なんと自我に曇って聴こえることか。

併録の女声のための宗教小品の至純さも比類がない。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 18:41コメント(0)トラックバック(0)フォーレ  

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ