2011年03月22日

クレンペラーのストラヴィンスキー:ペトルーシュカ(1947年版)


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この録音は長いあいだ眠っていたもので、1999年になって初めて世に出た。

未発売の理由は不明だが、音質は最新録音よりも優秀なくらいで、演奏も最高であり、クレンペラーの遺産のなかでも特筆されよう。

例によって、クレンペラー独特の怜悧な目で各パートをきちんと浮かび上がらせようとしているが、そこからは聴いたこともないような新鮮な響きや、まぶしいくらいにきらきらと輝くような瞬間が繰り出される。

また、あっけらかんとした楽しさや、言いようもないくらいにのどかな場面も次々と出てくる。

しかし、その反面、楽しそうなフルートのワルツが虚無的に響いたり、ファゴットのつぶやきが何とも不気味に、皮肉っぽく響いたりする。

引きずるような重いテンポも異様な雰囲気を演出しているが、ときどき縦の線が大きく崩れ(未発売であった理由か?)、これがいっそう自堕落な気分を助長する。

謝肉祭の場面も、一種異様な盛り上がりで、血だらけの死体がころがっているそばで、大勢がにぎやかに踊り歌っているといった風情である。

《ペトルーシュカ》の録音でも、これほど一風変わったものはないが、これを聴いて初めて筆者は、曲の面白さに気がついたといっても過言ではない。

クレンペラーの現代音楽の録音は少ないだけに、貴重な記録である。

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