2011年04月22日

クラウスのワーグナー:ニーベルングの指環(1953年バイロイトライヴ)


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海賊盤ではオケが引っ込み気味の録音だったが、この正規盤ではバランスの良い録音に改善された。

1953年バイロイトに初登場、それが最後となったクラウスの指揮には1960年代のブーレーズの登場を予感させるようなラテン的な明澄さと締まったテンポ感、さらりとした味があった。

クラウスのユニークなワーグナー解釈は、我々に新鮮な美の発見と喜びを与えてくれる。

精緻なオーケストラのテクスチュアの中から生まれるリリシズムと、ゲルマン的心理のうねりと、筋肉質なダイナミズムの融合は、ゲルマンの血を残しつつ、より一歩進化した洗練を、ワーグナーの世界にもたらした。

緻密で美しい、しかも常に豊かな音楽を見失わないクラウスの指揮の素晴らしさは、今日でも全く変わることなく我々を魅了してくれる。

音楽の豊麗さという点でも傑出しており、ふくよかなロマンティシズムやたくましい流麗さ、そして壮大な詩とドラマがある。

その精緻で雄弁な音の繰り広げる壮大なドラマの面白さと感動はまったく底知れないものだ。

しかも歌手には第2次大戦後の最もすぐれたワーグナー歌手をズラリと揃えている。

歌手として絶頂期にあったヴィントガッセンの輝かしいジークフリートが聴ける。

ブリュンヒルデはこれに負けず劣らずヴァルナイである。

特にホッターの不世出のヴォータンが聴けるのが嬉しい。

こうした名ワーグナー歌手たちが、その全力を傾けつくしたこの演奏が、第2次大戦後のワーグナー歌唱の輝かしいピークを形作っているという思いを改めて強める。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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