2011年05月13日
バーンスタインの「ばらの騎士」
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1966年に《ファルスタッフ》でウィーンに乗り込み大成功を収めたバーンスタインがウィーンで次に手がけたのがこの作品。
アメリカ人の指揮する《ばらの騎士》ということで危惧する声も多かったそうだが結果は大成功。
バーンスタインはウィーン・フィルの甘美極まりない美音を自在に操りつつ、我々を陶酔境へと導いてくれる。
大変ロマンティックな雰囲気にあふれた演奏で、独唱陣にはなつかしい顔ぶれが揃えられており、初々しくチャーミングなポップのゾフィー、いかにも好色家といった感じのベリーの男爵の見事な性格表現の中にも品格を失わない音楽的実力は素晴らしい。
ルートヴィヒの元帥夫人も気品があり、シュヴァルツコップのような高貴さにはやや欠けるが、知的で表情も豊かだ。
ポップ、ジョーンズ、ドミンゴも、若々しい声の魅力とフレッシュな歌いぶりで、清々しい印象を与えてくれる。
バーンスタインの指揮もうまい。
バーンスタインは音楽の主導権をウィーン・フィルに委ね、このオーケストラのもつ独特の雄弁な劇的表現力と自発性に満ちた音楽の愉楽をフルに発揮させながら、一見自らその自然な流れにのっかった形で、要所要所の勘どころを引きしめ、あるいはたっぷりと歌わせるといった統率ぶりをみせている。
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