2011年05月15日
ペルルミュテールのモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
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ペルルミュテールのモーツァルトは何の変哲も、衒いもない演奏。
ただ一音一音、魂を込めて、大事に大事に奏でている。
プレイエルの音色・響きが、ピアノ好きにとっては「マタタビ」だ。
「無知の知」という言葉があるが、ペルルミュテールは、音楽史上の桁外れの才能に対して、余計な手管はまったく使わない。
ひとつひとつの音符を丹念に磨きぬくということだけを、愚直なまでに追求する。
この気の遠くなる作業が、最善のテクニックとセンスで、全曲ムラなく展開される。
ペルルミュテールを語るうえで、彼がラヴェル直伝の唯一の弟子であることは、避けて通れない。
表現能力が最大級となった、20世紀のコンサートグランドのチカラを十二分に計算しつくして作曲された、ラヴェルのピアノ曲。
表現の幅という点で、史上最強といえる作品を生み出した人間から免許皆伝を受けたのは、ペルルミュテールだけである。
彼のラヴェル演奏が超一流であるのは当然なのだ。
この全集は、私たちに「ラヴェルならモーツァルトをこう弾いたかもしれない」というヴァーチャル体験を可能にする。
クラシック音楽史上最高の天才モーツァルトと、20世紀を代表する超才能ラヴェル。
その2人がもっとも愛した楽器「ピアノ」によるコラボレーション。
お互いの才能が触発されあって、いささかも侵食しあうことのないパフォーマンス……。
曲はモーツァルト。でも聞こえてくる響きは、まぎれもなく「ラヴェル的」なるもの。
そして「優しく、美しく鳴る」ことにかけては比肩するもののない、プレイエル製のピアノ。
単一楽器を楽しむうえで、むしろ理想的ともいえるモノラル録音がもっとも完成された時期にこの演奏が録音された、というのも、私たちにとって本当にラッキーだったといえる。
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