2013年06月19日

ギレリス&ライナーのチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番/ギレリス&コンドラシンのラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番


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ロシアが生んだ最も強靭さと重量感を兼ね備えたピアニスト、エミール・ギレリスが、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番に好演を聴かせたとしても、なんら不思議ではないように思われる。

しかしギレリスについて語られる時には、意外にチャイコフスキーよりもベートーヴェンをはじめとするドイツ音楽であることが少なくない。

そして、それが、ギレリスの音楽の方向や性格をある程度示唆しているようにも思える。

その彼のチャイコフスキーのピアノ協奏曲の録音では、このライナー=シカゴ響との演奏のほかに、晩年のメータとのライヴもあるが、前者の方に、ギレリスの演奏史の原点ともいえる壮年期の逞しさを聴くのも楽しい。

ライナー指揮によるシカゴ響がつくり出す一分の隙もないような音楽に、堂々と正面から力で挑んでいるギレリスのピアノが、実に剛毅で力強い。

筋肉質のタッチをもった集中力のあるチャイコフスキーである。

ラフマニノフはまさにギレリスの面目躍如で、圧倒的な技巧と豊かな情感が深いところで結び付いている。

途方もないようなスケールの大きさ、周囲のものをなぎ倒してでも進むような逞しいエネルギー、外に向かって爆発するような力、内側に向かって果てしなく沈潜していくような力、そして、その両方の力の微妙なバランス等々、この曲の再現に求められているほとんどすべてといっていい要素を、ギレリスの演奏はカヴァーし得ている。

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classicalmusic at 21:42コメント(0)トラックバック(0)ギレリス | ライナー 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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