2011年05月20日

クナの「ブラ3」&「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」


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このブラームスの3番はクナの得意中の得意で、いろいろ出ているCDはすべて名演だが、ここでは手に入りやすく、録音も1940年代前半のものとしては満足できるベルリン盤を挙げた。

「クナッパーツブッシュのベストCDは?」と問われれば、いろいろあるが、交響曲に限るとそれはブルックナーの8番ではなく、このブラームス3番のライヴであろう。

初めてこの演奏を耳にしたときの興奮と感動は今もって忘れられない。

フルトヴェングラーが矮小に感じられるほどの悪魔的な棒さばきで、内容も造型もあまりに巨大すぎるため、全体像が見えないような恐怖をあたえられたのである。

人間業を超えた極大のスケールと、ものすごい迫力と、曲想の彫り深い抉りが極限まで濃密に発揮されており、聴いていて戦慄を禁じ得ない。

オーソドックスな演奏を好む人には嫌われるかもしれないが、これは明らかに好き嫌いを超えており、心の底から享受できない人をみると気の毒になってしまう。

「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」は、クナがウィーン・フィルを指揮した1940年のライヴ盤が日の目を見たことを喜びたい。

そもそもこの曲は演奏が難しくよけいな表情がつけられないので、音色自体にとろけるような魅力がないとどうにもならない。

しかし、クナはまさにやりたい放題の大暴れ、しかも大成功を収めている。

とくに終曲のとてつもない超スロー・テンポ! その中で彼は遊びに遊ぶ。

クナは、たとえばワルターのように粋に運ぶことはまるで考えていないが、それでいて泥臭くなっていないのは、どこもかしこも真実だからであろう。

このディスクを聴くと、音楽創造というもののすばらしさや秘密が、つぎつぎと解明されてゆくに違いない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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