2011年06月01日

カラヤン&ベルリン・フィルのシェーンベルク:浄夜/ブラームス:交響曲第1番(1988年ロンドン・ライヴ)


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



1988年10月、カラヤン&ベルリン・フィルの最後のロンドン公演を収録したディスクで、カラヤンの新しいライヴ録音の中でも特に強烈な印象を与えられた。

「浄夜」では、ベルリン・フィルの大編成の弦がその桁外れの表現力を発揮し、濃厚な官能性を秘めた劇的な曲として完璧に演奏している。

カラヤンのレガート趣味もあってか、ダイナミクスの起伏のわりに、表情のキレがやや鈍ることになる。

でも、こういった凄絶でロマンティックな演奏は好きだ。

カラヤンはブラームスに得難い旨味を発揮する指揮者であったが、この最晩年の演奏は、なかでもカラヤンの凄味と魅力が十二分に打ち出された名演である。

カラヤンは最初の音からいきなり気合いの入った厚い響きではじめ、それを微動だにしないテンポで序奏の最後まで押し通す。

第1楽章序奏から、その激しく思いのたけをこめた演奏に息を飲み、圧倒される。

しかも、第2楽章に端的にきかれるように、その演奏には、あくまでもしなやかに澄んだ歌と手厚い表現が一つになっている。

揺るがぬ安定感は一貫して全曲に流れ、その上でフィナーレに向かって高揚し、幅を広げながら突き進んでいき、圧倒的な幕切れに達する。

まさにこの演奏は、音楽する心と技が完璧に一致した超名演といえよう。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 18:31コメント(0)トラックバック(0)カラヤン  

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ