2011年06月03日

ドホナーニ&クリーヴランド管のシューマン:交響曲全集


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ドホナーニは楽譜に手を加えるより、むしろ注意深い解釈で、シューマンのスコアをまるで霧が晴れたように明快に表現している。

確かなフレージングを一つ一つ積み重ね、隅々にまで力のみなぎった迫力のある音楽を生み出している。

ドホナーニは作品に真正面から向い合い、その魅力をストレートに引き出してくれる指揮者だ。

こうしたアプローチを「個性がなく」「平凡」と言ってしまうことも可能だろうが、彼らにおいて確実に「非凡」なのは、オーケストラの響きを練り上げ、アンサンブルを見事にまとめあげていく能力である。

この非凡さが、「平凡」な解釈を、小手先の細工を弄したり斜に構えてみたりといった幾多の一見「個性的」な解釈よりも、はるかに説得力のあるものへと変えるのだ。

特に第1番「春」は、ドホナーニとクリーヴランド管の透明感のあるさわやかな響きがこの曲にふさわしく魅力的。

リズムの粒立ちがよく、全体の構成も明快ですっきりとよくまとまっている。

第3番「ライン」はシューマンの意図した各楽章の性格を十全に表出することに成功している。

とくに「生き生きと」という指定のある両端楽章はリズム感の良さが光り、音楽が躍動し、生命感にあふれている。

個々の部分の造形が明快なのもよい。

中間の各楽章も明快で音楽がきびきびとしている。

第2番と第4番の新鮮な表現も、そうしたドホナーニの演奏様式から作り出されている。

その克明なアンサンブルは、楽譜に記された音のすべてが聴こえるような印象を与える。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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