2011年05月28日

ベートーヴェン・イン・ベルリン/ジルヴェスター・コンサート1991


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これは『ベートーヴェン・イン・ベルリン』と題した演奏をCDに収めたもので、1991年にベルリン・フィルの音楽監督に就任したアバドが、この年に初めて指揮したベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサートのライヴ録音である。

《レオノーレ》序曲第3番のほかに、シェーナとアリア《おお、不実な者よ》、《合唱幻想曲》、劇音楽《エグモント》と、独唱や合唱も含む特別な音楽を集めたプログラムはとても手応えがある。

《エグモント》は死によって愛が成就する、主人公エグモント伯爵と恋人クレールヒェンの戯曲への音楽で、序曲から熱気のこもった演奏が展開される。

序曲だけが飛び抜けて名高いため、序曲だけの録音は数多くあるが、10曲からなる全曲盤を行ったのは、カラヤン、セル、マズアらだけである。

ここではアバドの献身と情熱の指揮と、それにフルに応えるベルリン・フィルの懸命の熱演によって、素晴らしい迫力で聴く者に迫ってくる。

ステューダーの歌唱は感情が乗り切っていないのが残念だが、アバドの気品ある表現とベルリン・フィルの演奏がそれを充分に補っている。

続く《おお、不実な者よ》ではステューダーが表情豊かな歌を聴かせる。

《レオノーレ》序曲第3番は壮大さと緻密さを兼ね備えた演奏で、《合唱幻想曲》はキーシンのピアノが、アバドとの息の合ったコンビを聴かせ、特に第2部での鮮やかな処理が好ましい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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