2011年06月07日

カラヤン&ベルリン・フィルのベートーヴェン:交響曲第6番「田園」/R.シュトラウス:英雄の生涯(1972年ライヴ)


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《田園》は、カラヤンならではの、語り口のうまさにひかれる演奏である。

この曲は描写音楽ではないのだが、カラヤンは、各曲のもつ標題の内容を、実にあざやかに描き出している。

ことに後半続けて演奏される3つの楽章は、ベルリン・フィルの見事な合奏力とあいまって、劇的にもりあげた名演奏となっている。

やや速めのテンポでさらりと流しながら、きわめてゆたかな味わいをもっているのが、この演奏の大きな特色である。

《英雄の生涯》は最もカラヤンらしさの出た演奏ではなかろうか。

ヴィルトゥオーゾ・オーケストラとしてのベルリン・フィルの機能もフルに発揮されている。

トゥッティでの生気の漲った豊饒な響きや、打てば響く俊敏な反応等々、高性能のスポーツカーを手に入れたごとく、カラヤンはそれをフルに活用し、見事に乗りこなしていく。

何かに追い立てるような活気が節々に現れているところなど、この時期のカラヤンの特徴を如実に示してもいる。

ダイナミクスのレンジも広く、R.シュトラウスのオーケストラルな対位法もきわめてよく彫琢されている。

R.シュトラウスの音楽の持つ標題的な表出性、濃厚な官能性、高度な名技性といった特質は、カラヤンの音楽的資質に深く共振するのだろう。

カラヤンはR.シュトラウスをとりわけ得意とし、録音も多数残している。

実際シュトラウスに限っては、カラヤンの録音はほとんど外れがないといっても過言ではない。

このライヴはある意味、カラヤンの絶頂でもある。

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classicalmusic at 19:44コメント(2)トラックバック(0)カラヤン  

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コメント一覧

1. Posted by 美並   2011年06月15日 08:55
5 楽壇の異端児、孤高の作曲家:佐村河内守の交響曲第一番《HIROSHIMA》が遂に来月発売ですね。

佐村河内守の登場で音楽史が変わるとさえ言われてますが、お願い、変えてー現代音楽なんていらないから。

3管で81分の大交響曲!!!
早く聴きたいです。
2. Posted by 和田   2011年06月15日 13:17
それは知りませんでした。
私も早く聴いてみたいものです。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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