2011年06月06日

C・クラウスの「ばらの騎士」


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1953年ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音だが、その年代的な古さだけで敬遠してはならない名演。

クレメンス・クラウスはリヒャルト・シュトラウスの友人にして、同時代最高の優れた解釈者だった。

後世に伝えるべき貴重な歴史的遺産である。

音は良好ではないが、この作品の軽妙な「演技オペラ」の側面と、R.シュトラウスの音楽の軽やかで透明な官能性とを結び付けたクラウスの音楽づくりは傾聴に値する。

ここでのクラウスの指揮ぶりは、死の前年にもかかわらず、衰えをまったく感じさせず、生気と創意にあふれている。

ウィーン・フィルも美感が全開して乗りにのってる感じで、チャーミングなソロ楽器の競演、劇中のワルツの悩ましいばかりの艶やかさはまさに最高といえよう。

また第3幕の最後、若い恋人同士が去った後、黒人の少年がゾフィーの落としたハンカチを拾い、舞台から姿を消して幕となるが、このしゃれ切った幕切れの音楽もクラウスの瀟洒さが抜群だ。

ライニングの元帥夫人はまことに魅力的だし、ベーメのオックス男爵もほどよく上品ではまり役。

第3幕でのオクタヴィアン(デラ・カーザ)とオックス男爵(ベーメ)の掛け合いも聴きものだ。

C・クラウスの指揮、ウィーン・フィルの演奏、歌手たちの歌いぶり、そのすべてが最高の境地で一体化しながら、この作品のすばらしさを万全に伝えている。

ここにはR.シュトラウスとウィーンの輝きがある。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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