2008年01月11日

バックハウス&ベームのブラームス:ピアノ協奏曲第2番


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1967年盤は永遠の名盤というにふさわしく、この曲の内面を深く掘り下げたスケールの大きな演奏で、最晩年のバックハウスを語るには忘れてはならない名演である。

若いころに比べると、技巧にやや衰えがみられるものの、長年この曲を弾き込んできた、年輪の厚さといったものを強く感じる。

バックハウス最晩年の演奏は、技術や表現を越えたところにある音楽そのものといった感を抱かせる。

まさに円熟の境地の名演と言えるだろう。

いささかも誇張やわざとらしさがなくて、淡々と音楽を進めているが、それでいておおらかに、しかししんみりと曲の魅力を伝えている。

ベームの指揮も、各楽章の性格をくっきりと浮き彫りにした見事なもので、バックハウスのピアノをひきたてている。

この演奏の前には、バックハウスもベームも、そしてブラームスさえも念頭から去り、ひとつの精神的な音楽だけが圧倒的な感動をもって迫ってくる。

演奏行為というものの理想が完璧な姿で実現した稀有のケースといえる。

これはバックハウス、ベーム、ウィーン・フィルの3者によって打ち建てられた孤高の記念碑的演奏である。

バックハウスの死の2年前、今は亡き両巨匠の最後の共演となった。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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