2011年06月11日

バックハウス&ベームのモーツァルト:ピアノ協奏曲第27番&ブラームス:ピアノ協奏曲第2番


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ウィーン・フィルがもっとも「ウィーン的」な味わいに満ちた演奏を行なっていた時代、ピアノ協奏曲を演奏する時のソリストはバックハウスと決まっていた。

そうした時代にきわめて中堅から大指揮者へと歩みを進めていたベームは、バックハウスととりわけ相性が良かった。

「鍵盤の獅子王」などという異名をとったバックハウスだが、現代の我々の耳からすると(異論はあろうが)、その多くの録音は徐々に過去の記録となりつつある。

彼の剛直なタッチは、現代の運動生理学上でも合理的なタッチを知る耳にとっては、時に乱暴に聞こえる。

その技術的限界(かつては最高のヴィルトゥオーゾであった事は認めるにしても)は、しばしば音楽の流れを寸詰まりにさせたり、不用意な打鍵による不満を感じさせる。

ブラームスの協奏曲やベートーヴェンのピアノ・ソナタといった定評高い録音も例外ではない。

しかし、このモーツァルトだけは、ベームとウィーン・フィルと共に全く別の優美極まりない音楽を奏でている。

バックハウスの最上の録音である。

ブラームスのピアノ協奏曲第2番の演奏は、堂々たる風格があり、全ての音をつかんで鳴らし切るシンフォニックな表現の第1楽章、タッチもリズムも弾き方もきわめてごつごつした、これこそドイツ音楽といえる第2楽章、きれいごとの一切ない第3楽章、芸術の極みといえる第4楽章と、バックハウスの第2番は常に最高である。

普通のピアニストとはまったく違う、詩的な物憂さがなんともいえない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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