2011年06月23日

アルゲリッチ“幻のショパン・レコーディング 1965”


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このショパン・アルバムは、アルゲリッチが1965年ショパン・コンクールの優勝直後に録音していながら、契約の関係で発売中止となり、ショパン没後150年にも当たる1999年に、ようやく世に出た演奏である。

こうした事情もあって新鮮な印象が強いが、当時24歳の彼女の力強いタッチや、凄まじい前進エネルギーには、改めて驚かされる。

音楽的には、鋭い閃きと豊かな感性を存分に発揮して自在に歌いあげる場面が、特に印象深い。

その自発的で瞬発力のある、アルゲリッチならではの演奏の作りは、たまらなく魅力的であり、「ソナタ第3番」に始まって最後の《英雄ポロネーズ》まで、聴き手を強くつかんで離さないほどのパワーがみなぎっている。

録音はいささか古いが、ここで奔出している驚くべき魅力は、いまなお特別の光を放っている。

抒情的な演奏、様式感のある演奏、ロマン的な演奏といった枠なんてここではもう何も関係がない。

ショパンのソナタという稀有な曲があって、アルゲリッチという稀有なピアニストが現れたというだけ。

これを冷静に聴けというのは無理というもの。

ショパン演奏の19世紀からの系譜や、現代の演奏スタイルなどとも関係がない。

まさにアルゲリッチ流の演奏で、聴く者はその中に引き入れられ、翻弄されるほかない。

それが正しいかどうかなんてわかるはずはないが、判断の対象ではない音楽そのものがここにある。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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