2011年07月01日

ノイマンのマーラー:交響曲第6番「悲劇的」(新盤)


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このノイマン晩年のマーラー新録音はバーンスタイン以後のマーラー演奏における最大の収穫であろう。

力づくではないのに音楽の意味が心に痛いくらい迫り、各楽器のさばき方はまるで魔法を見るようだ。

オーケストラの美感と雄弁な表現力、それを如実にとらえた録音も最高!

ノイマン最晩年の2度目のマーラー全曲録音計画が未完に終わったのは返す返すも残念。

せめても7曲が録音されたのは救いで、特にこの「第6」は恐ろしくレヴェルが高く、チェコ・フィルも好調。

ノイマンのマーラーには、野の花のような自然な生命が息づく。

ドヴォルザークとマーラーとのあいだに意味ぶかいアーチが架かる。

あえて名付ければボヘミア様式のマーラー。

マーラーの音楽のなかに多様に含まれる土着的な民謡あるいは歌謡的要素を大切にして、つねにそれらを心をこめてしみじみ歌う。

だが歌に溺れない。

音楽のフォルムは峻厳なまでに端整でしっかりとしている。

この静かな偉大さ。

ことに最後の録音となった「第6」(と「第9」)の孤高の境地は驚異的だ。

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classicalmusic at 00:20コメント(2)マーラー | ノイマン 

コメント一覧

1. Posted by 小島晶二   2021年02月23日 09:28
4 ノイマン最晩年のマーラーの交響曲6番は彼の長所が凝縮された傑作で, 楽想が整理された美演と言えるでしょう (特にフィナーレ)。ただその分メリハリに乏しいため終楽章は随分長く感じてしまいます。全体に憂愁感に満たされており, マーラー通の金子建志氏が指摘している様にテンシュテットやバーンスタインは芝居がかってやり過ぎだと思うファンにはお薦めのディスクですね。9番の方はこの演奏は他の何れのディスクに勝る美の極致とノイマン自身が自信を持っていただけあって6番以上の秀演だと思います。 
余談ですが,以前話題に上がったテンシュテットのマーラー6番の91年ライヴ盤をYoutubeで試聴しました。演奏時間は最長ですが余り長さは感じず,壮絶なアンサンブルの見事さと楽器ソロの美しさに大きく心を揺さぶられました。同曲の最上の演奏と言えるでしょう。
話は変わりますが,以前和田さんが未聴と言われていたペライアの無言歌集とコロナ禍の中昨年死去したフーツォンのショパン夜想曲のop. 9-1だけなら (1998年10月21日北京) Youtubeで聴けます。前者は順不同バラの演奏ですが,第1曲の<狩りの歌>と最も著名な<ヴェネチアの舟唄>が出色です。後者は文句なしの絶品です。
2. Posted by 和田   2021年02月23日 10:35
ベームとカラヤンのブラ4聴きました。前者はこの曲の真髄を突いた最高級の表現であり、ベームとブラームスの相性の良さを感じさせる名演だと思います。こうした構造の精緻な音楽はベームの最も得意とするところですが、録音当時84歳、寂寥感とか哀愁を感じさせるところが少なくありません。中庸のテンポで、決して奇を衒うことなくオーソドックスな演奏をしていますが、平板さや冗長さは皆無であり、ブラームスの音楽の素晴らしさ、美しさ、更には、晩年のブラームスならではの人生のわびしさ、諦観などがダイレクトに伝わってきます。ベームは、その自伝に著しているように、造型を大切にする指揮者ですが、凝縮度は壮年期に比して衰えは見られるものの、全体の造型にはいささかの揺るぎもみられません。後者の解釈は伝統的かつ合法則的と感じられ、以前にあった自我の表出も影をひそめているように感じます。冒頭からきわめて安定度の高い造形で、音楽が交響的かつ立体的になっています。第1楽章では旋律の表情が多彩で、しかもディティールの精確な表現が改めてカラヤンの音楽的な誠実さを示しています。第2楽章もすべてが自然で聴き手を納得させずにはおきません。第3楽章では響きの重量感が活力に満ちた音楽を作り、カラヤンが最後まで壮年期のような生命力を持ち続けていたことがわかります。終楽章も同様で、各部分の鮮やかな展開はまったく自然というにつきます。また表面的に音を磨くことより、内部に心を向けているのがよく、見事に曲を自己のものとした演奏と感じられます。これは、カラヤンが若い頃から愛してやまなかったブラームスの最高の演奏と評価したいと考えます。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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