2008年02月07日
バーンスタインのショスタコーヴィチ:交響曲第5番(新盤)他
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1979年バーンスタイン来日時の東京文化会館での迫真のライヴである。
これをさかのぼること20年前の彼の旧録音も素晴らしく、捨て去り難いが、当東京ライヴ盤は音質的により優れている上、臨場感とライヴゆえの熱気が聴き手をストレートに襲う点などを加味してこちらも推した次第。
大きな起伏をもった極めて充実感の強い表現で、その中からヒューマンな熱気がふつふつと湧き上がり、意志的な力と悲劇的な様相がたくましく描かれている。
バーンスタインの全身のエネルギーが演奏の全篇から放射され続けているかのごとき無類の生命力がこの第5最大のポイントだろう。
その響きは、そうした面を反映してか、多少粗野なところもないではないが、そこに自己の音楽を自在に飛翔させ、新たな未来を見据えたようなその演奏は、聴く者に新鮮な感動と希望をもたらしてくれる。
とくに第3楽章の精緻な抒情とフィナーレの迫力は圧巻。
第3楽章のラルゴの抒情性は悠揚とした流れで歌われ、バーンスタインの風格の大きさを反映している。
フィナーレの高揚し続ける音楽も見事だ。
その後様々な個性的ショスタコーヴィチ解釈が出現し、音質の鮮度も増しているが、それでもなお当演奏は他のディスクを突き抜けた個性を有しているように思えてならない。
ヨーヨー・マのチェロ協奏曲第1番は完成されきった逸品。
精妙を極めた音質と技巧・音程はマの独壇場で、オーマンディの指揮も相変わらず間がいい。
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