2011年07月03日

ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルのチャイコフスキー:交響曲第5番(1983年ライヴ)


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ムラヴィンスキーのチャイコフスキーの第5番は輸入盤を含めると、確か7、8種類の録音が存在しており、そのどれもが卓越した出来を示している。

さらに吟味するとグラモフォン盤はスタジオ録音のせいかいくらか迫力が劣るし、1973年盤は部分的に凄い表現が見られるとはいうものの、音質のムラがわずかに見られるので、結果として円熟味を増した1983年盤を第一に推したい。

このディスクは1983年3月19日に行われた、レニングラード・フィルの創立百周年記念特別演奏会を収録したものである。

したがって、晩年のムラヴィンスキーならではの情熱、深い共感、彫りの深さ、人間的なぬくもりをもった深遠な芸術を味わうことができる演奏内容になっている。

スケールの大きさと力強さ、加えて細部への配慮、そして音の輝き、いずれもその懐の深い表現のあたたかさに心奪われる。

第1楽章の開始からきわめて音楽的に純粋であり、精確で雄大なスケールの表現がつくられている。

響きの純度も高く直截で新古典主義的な解釈だが、さすがに練りに練られた表情には間然とするところがない。

第2楽章もよい意味でスタンダードというべき解釈。

第3楽章のワルツはたとえようもないほど優美で、洗練された味わいに満ちている。

終楽章も流動感が強い。

巨匠がもたらしたこの作品の解釈の規範ともいうべき演奏で、この指揮者の音楽の深さを痛感させる名演だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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