2011年07月05日

シューリヒト&フランス国立管のベートーヴェン:交響曲第3番「エロイカ」


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1955年2月5日 パリのシャンゼリゼ劇場におけるライヴ録音。

シューリヒトの《エロイカ》で最も有名なのは、ORFEOからリリースされた1961年のウィーン・フィルとの演奏だろう。

そのスピーディで熱気あふれる演奏は多くの評論家から絶賛された。

ただ筆者の主観だが、このフランス国立管弦楽団との演奏はそのウィーン・フィルを超えているように思う。

今回のフランス国立管弦楽団盤は、一回限り聴いて熱くなるライヴという趣で、ウィーン・フィル盤に比べて若干大味で演奏の精妙さには乏しい。

しかしその熱気、スケール、迫力に関してはこちらのほうが上かもしれない。

テンポに一切の弛緩はなく、造型は明瞭にして、響きは明快そのもの。

シューリヒトの表現は凛烈な魂によるリアリズムの一撃だが、いたるところに新しい発見があり、いのちが燃え立っている。

シューリヒトは速いテンポで突進しつつ、ニュアンスはあくまで濃厚。スケルツォが良い例だ。

ALTUSの音質もモノラルながらORFEOと比べてもひけをとらない。

両方ともすばらしいところがあって、正直その両方を聴き比べてほしいけれど、より一般の人の心にグイグイと容易に入り込んでいくのはフランス国立管弦楽団の演奏のほうかもしれない。

ウィーンの伝統を背景にしない分、この明るいラテンの響きが、シューリヒトの個性をそのまま助長してくれているような気がする。

いずれにせよ、7つ知られているシューリヒトの《エロイカ》の中でも最高の演奏の1つであることは間違いない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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