2011年08月05日

ラトル&バーミンガム市響のショスタコーヴィチ:交響曲第4番/ブリテン:ロシアの葬送


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これは、ショスタコーヴィチの「第4」の最高の名演であるだけでなく、ラトルのあらゆる録音の中でも、現時点においては最高の超名演であると高く評価したい。

ショスタコーヴィチの「第4」は、実に複雑怪奇な作品である。

冒頭の主題が、終結部などで再現される以外は、様々な異なる主題が長大な貨物列車のように数珠つなぎに連なっており、不協和音や霧のような静寂など、曲想もめまぐるしく変化するなど、とても一筋縄ではいかない。

しかしながら、聴けば聴くほど味わいが出てくるという内容の深さにおいては、間違いなくショスタコーヴィチの交響曲の中でも上位を占める傑作であり、そうしたこともあって、特に、近年においては、数々の名演が生み出されるに至っている。

本盤のラトル以外にも、チョン・ミュンフンやゲルギエフの名演などが掲げられるが、その中でもやはり、ラトル盤こそ最高峰の名演と言える。

ラトルは、切れば血が出るような激しい情念の迸りや思い切ったテンポの激変、ダイナミックレンジの極端な幅広さなどを駆使しており、それでいて、第2楽章や終楽章の終結部の霧のような静寂の表現も完璧である。

切れ味鋭いリズム感も、殆ど神業のレベルに達している。

バーミンガム市響も、ラトルの抜群の統率の下、最高のパフォーマンスを示しており、一流とは決して言えなかったバーミンガム市響をこれだけのレベルに引き上げた才能にも大いに驚かされる。

併録に、ショスタコーヴィチと親交のあったブリテンの「ロシアの葬送」をカップリングしたセンスの良さも、ラトルならではのものであるが、同曲も素晴らしい名演だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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