2011年07月11日

オーマンディのショスタコーヴィチ:交響曲第15番


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旧ソ連国外ではじめて行われた「15番」の録音であり、オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団こそは、アメリカ初演の栄誉を担った黄金コンビである。

オーマンディといえば、特に日本において、外面的で精神性の薄い音楽家だと評価されがちだが、ここに聴く演奏は掛け値なし、真摯で素晴らしいものである。

この盤にあってムラヴィンスキー盤にないもの、それは、ずばり「色彩」である。

特に第1楽章の多様性は、モノトーンのムラヴィンスキー式よりもオーマンディ流によって表現されるのだと思う。

第2楽章も、まるで水平線に沈みゆく夕日のような美しさであり、はじめから精神世界を彷徨するムラヴィンスキーとは別世界で美を奏でる。

後半ふたつの楽章も、フィラデルフィア管の卓抜な技術と美しい音色で、ショスタコーヴィチの遺言を内面的に彩っていく。

弦の豊かさは類例がないほどだが、その豊かさは決して外面的ではなく、卓越した弓遣いは、作品の内面へと斬り込んでゆく鋭さを持つ。

オーマンディとフィラデルフィア管の恐るべき実力を実感させられるCDである。

録音も美しく、このコンビの実情を生々しく伝えている。

多くの方に推奨したいCDだ。

ご存じのように、この米国の名門オーケストラ、フィラデルフィア管弦楽団は4月16日、破産宣告を申し立てると発表した。米経済が低迷する中、大規模なオーケストラの破産は同国で初めてだった。

まことに悲しい限りである。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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