2011年07月31日

ホロヴィッツ/プレイズ・ラフマニノフ


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ピアノ協奏曲第3番(1951年盤)は、ホロヴィッツ最盛期の名演であり、この曲の歴史的名演に数えられる。

ホロヴィッツのこのモノーラル録音が放つ閃光は、約60年を経た現在でも未だ少しも衰えない。

凄絶なテクニック、鋭い切れ味、表現の振幅の大きさ、表出力の鋭さ、すべてにわたってこのピアニストの類いなく冴えわたった感覚を伝える演奏となっている。

あるいはこの協奏曲の古今の諸ディスク中、ラフマニノフの自演盤と並び最右翼の原点に位置するものともいえるだろう。

ホロヴィッツは、独特の華麗なタッチにより、ときに大胆な語り口を交えて弾き進めながら、ラフマニノフの華やかなピアニズムと、哀愁を帯びたロマンティシズムを、豪快なスケールで描く。

豊かな詩情の湧出はあっても感傷的な弱々しさは微塵もなく、一貫して鋭敏な感性とシャープさを基本とし、少しの緩みもない曲運びをみせる。

ライナーのサポートも引き締まり、ここにはエモーションに流されることなく徹底して凝集力のあるラフマニノフの美が結像している。

ラフマニノフの第2ピアノ・ソナタには、かなり長大な1913年初版と、それから彼自身が規模の上で短縮した1931年改訂版とがある。

最近の若いピアニストや学生たちは、その双方のいずれかを使って、かなり数多くとりあげるようになっている。

ホロヴィッツにとっては、この作品は早くからレパートリーの一つとなっているが、彼の場合、その2つの版から彼独自のエディションをつくり出しており、華麗な技巧を駆使し、しかも構成的にも初版よりも緊張感を高めたものとなっている。

それは、まさに魅力的で、そのライヴとしては、1968年盤も残されているが、この1980年盤は、晩年の円熟が最もよいかたちで表れたもので、他の追随を許さぬ境地だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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