2011年07月30日

フルトヴェングラー&ベルリン・フィルのブルックナー:交響曲第5番(1942年ライヴ)


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大戦中の伝説的なブルックナーで、ベルリン・フィルとの録音の中でも音は最良のもの。

ベルリン・フィルの個性的な音と演奏が豊かであった時代の演奏であり、流暢で深い陰影をもった情緒的表現は、確かに伝説になるだけの価値のあるものだ。

フルトヴェングラーの指揮も、ブルックナーの信仰告白ともいうべきこの曲に対して、深い精神性に裏づけされて見事に音化されている。

1951年のザルツブルクでのライヴ盤(ウィーン・フィル)よりはるかに明確にフルトヴェングラーのブルックナー観が打ち出されている。

とくに第1楽章の冒頭、序奏部のあとのブルックナー休止に続くティンパニの一撃と金管の壮烈なコラールはフルトヴェングラーの真骨頂を示すもの。

音楽の豊かなダイナミズムと、強い緊張感が維持されている第5番であり、この大胆なアゴーギクはフルトヴェングラーらしさを印象づけるものだ。

やや晦渋な表現ながら、終楽章の雄大なスケール感は圧倒的である。

フルトヴェングラーは、ドイツ・ブルックナー協会の会長をしていた。

いわば、ブルックナーの専門家である。

そうした面目が、この古い録音の全面ににじみ出ている。

旋律のみずみずしいしなやかさ、地の底から噴きあげるようなブラスの和声の充実感、作為なく、ブルックナーの音楽そのものを感じさせる造型、あらゆる点で、もう二度と現れまいと思われるような演奏だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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