2013年07月30日

ハスキル&クリュイタンスのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番/モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番


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1955年12月8日、パリでのライヴ録音。

ハスキルはベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を好んで弾いたらしく、いくつかの録音が残っている。

彼女の解釈に剛健とか力強いとかいう形容詞はそぐわない。

彼女はそういう外面的な要素とは関係なく、彼女の心にベートーヴェンの音楽が喚起したイメージを現実のものにする。

したがって、その演奏は、精神の純粋さと豊かな自発性を、生き生きした感情で音楽に対する親近感を聴き手の心に喚起する。

ハスキルが好んだ指揮者の1人がクリュイタンスで、音楽に対する純粋な感受性に基づく演奏には清々しさがある。

ピアノとオーケストラの交替で進められる第2楽章は、その点で2人の心の対話とでも呼びたい演奏になっている。

ハスキルは偉大なモーツァルト解釈者で、豊かな自発性と謙虚な姿勢がモーツァルトの音楽をありのままの姿で再現させた。

彼女のこまやかな感情に裏づけられたタッチが、音楽を生き生きと再現する時、聴く人も無私の世界に遊ぶことができる。

このライヴ録音では、彼女の個性が強い臨場感を伴って感じられる。

長調の作品におけるのびやかな飛翔と違って、音楽の悲哀感やドラマティックな性格がこまやかな陰影を伴って示される。

彼女が共演を好んだクリュイタンスの指揮にも品位があり、ハスキルへの共感が演奏を支えている。

マルケヴィチと共演したスタジオ録音も優れた演奏だが、クリュイタンスとの共演も大変貴重である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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