2011年10月15日

マタチッチ&N響のブルックナー:交響曲第9番


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1968年9月6日、東京文化会館におけるライヴ録音。

1965年の秋、それまで日本では馴染みのうすかったユーゴスラヴィア出身の指揮者が初来日してN響を振り、日本のクラシック音楽ファンをあっといわせたが、それが当時66歳になっていた名匠マタチッチだった。

これがきっかけとなってN響は彼に名誉指揮者の称号をおくり、一方で彼の録音が次々と日本に紹介されるようになった。

このブルックナー「交響曲第9番」もそのひとつで、マタチッチの初来日から3年後、69歳の時のライヴ録音である。

この曲のCD中、いちばん安心して聴けるのがマタチッチ盤。

スケールの大きな悠然とした構えの演奏で、いかにもマタチッチらしく飾り気のない質実剛健な表現ながらも、おおらかで晴朗な音楽となっている。

特別な名演は第1楽章と第3楽章。

第1楽章は実に広々として雄大、厚みのあるハーモニーと歌が全編にみなぎり、対旋律のすみずみにまでカンタービレが効いている。

こんなに豊かな表情を持った演奏も珍しいだろう。

アダージョも同じで、悠揚として迫らぬ進行の中に、深い心の声と、スケールの大きい恰幅の良さと、勁烈な透明感と、すばらしい感情移入が行なわれてゆく。

ただ、スケルツォは非常に遅いテンポで巨大な盛り上がりを示すが、リズムの厳しさ、前進する緊張力の持続が不足する。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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