2011年12月13日

リヒターのバッハ:ゴルトベルク変奏曲(新盤)


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



「バッハという名の駿馬を乗りこなし、時代を駆け抜けていった男」

カール・リヒターを想うとき、筆者の脳裏にはこうして名馬を駆って疾走する颯爽たる騎手の姿が絵のように去来する。

リヒターのバッハ演奏には定評がある。

特に中高年の音楽愛好家の中には、バッハ演奏家といえば、まず一も二もなくリヒターの名を思い浮かべる人が少なくないのではないだろうか。

周知のように、リヒターの名前を一躍高めたのは、1958年の聖金曜日に放送されたバッハの《マタイ受難曲》の演奏と、その直後のアルヒーフへの記念碑的録音だった。

当時のリヒターは、旧東ドイツからミュンヘンに移住して7年目、この成功をバネとして、続く一連のバッハの宗教音楽の録音で評価を揺るぎないものとした。

その同じ1958年にもテレフンケンに《ゴルトベルク変奏曲》を録音しているが、その後1960年代後半から1970年代にかけてがチェンバリストとしてアルヒーフに旺盛な録音活動を行った時期で、この《ゴルトベルク変奏曲》は1970年の再録音。

リヒターの完璧な技巧とバッハへの深い造詣があますところなく発揮された演奏は、強い生命力がみなぎっている。

生き生きとした表情が全曲を支配しており、作品の汲めどもつきることのない魅力に、まさに引き込まれたような自発性に満ちた演奏を展開している。

ひとつひとつの音型に表情を与え、まとまりと変化を生み出し、聴き手の興味をぐいぐいと引っ張っていく力量には、さらなるゆとりが感じられる。

いまなお新しさを失っていない演奏だ。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 20:56コメント(0)トラックバック(0)バッハ | リヒター 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ