2011年09月01日

クレンペラーのブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」


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オットー・クレンペラーは、ついに来日の機会をもたないまま、世を去った巨匠のひとりであった。

クレンペラーの指揮には、たしかに北ドイツ風の武骨なところがあるが、オーケストラから重厚な、きわめてシンフォニックな響きを引き出し、悠然たる風格をもって作品の偉大さを聴く者に印象づける。

そこではもはや細部の技術的な彫琢や部分的なテンポの設定などは問題にはならない。

クレンペラーの手にかかるといかなる作品も圧倒的な威厳をもって迫ってくるのである。

しかも表面上は峻厳冷徹でありながら、その中に鬱勁たる情熱を秘めていることを感じさせる。

このような特質はベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーの交響曲において、もっともよく発揮されていたように思う。

クレンペラーは、ブルックナーの音楽の根底に、すべての人に訴えかける素朴だが健康な精神と、どこか"羞恥"を漂わせた暖かい人間性を感じていたのであろうか、壮年時代から晩年にかけてしばしばとりあげている。

変ホ長調交響曲で、クレンペラーはモーツァルトやベートーヴェンの交響曲に対するのと同じ畏敬の念と愛情に満ちた演奏を聴かせる。

全体は彼特有の遅いテンポと、どっしりしたリズムで展開されるが、オーケストラの厚みのある響きと確信に溢れた表情が強い印象を与える。

クレンペラーの解釈には大地に根ざした安定感があり、その上でブルックナー特有の変化に富んだ楽想が展開され、その力強くのびのびした感情が雄大なスケールを生み出している。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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