2011年11月05日

ハイティンク&シュターツカペレ・ドレスデンのブルックナー:交響曲第8番


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もちろん再録音である。旧盤とは別人のように成熟した演奏だ。

最も早く全集盤録音に取り組んでいたハイティンクのブルックナー音楽に対する自信と共感が気負いも誇張もない自然な流れのなかに見事に結実している。

演奏はやや遅めのテンポを採りながら、きわめて充実しており、造形的にも強靭であり、内的緊張感も強い。

ハイティンクはテンポを無用に動かさず、すべてのパートを朗々と歌わせるが、そこには波打つようなブルックナー特有の楽想が、くっきりと示されている。

何の変哲もない解釈だが、堅固でたくましく、悠揚とした呼吸で歌わせている。

すべてが自然でゆとりがあり、ことさらに劇性を強調することもないが、構成は実に明快、作品の様式に忠実、内容に深く共感している。

楽譜に何らの粉飾を加えず、しかも心情豊かな音楽を表現した、ブルックナーの真髄を極めた演奏といえるだろう。

音楽の内部まで深く深く入り込んだ名演である。

初期録音より大幅にゆったりとしたテンポで、ハース版の特徴である音楽の必然的な時間経過を丹精に描く。

シュターツカペレ・ドレスデンの、いぶし銀のような落ち着いた音色が魅力の演奏でもあり、渋さのなかにも、スケールの大きさをもった表現である。

ことに第3楽章は見事で、厚みのある弦楽器の響きを生かしながら、深々とした呼吸で、じっくりと掘り下げている。

華やかなカラヤン&ベルリン・フィル盤とは対照的な表現だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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