2011年08月26日

ヴァント&ミュンヘン・フィルのブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」


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2001年9月15日、ミュンヘン、ガスタイク・フィルハーモニーに於けるヴァントとミュンヘン・フィルの最期の演奏会となったライヴ録音。

この演奏会の半年後、2002年2月14日にヴァントは90年の生涯を閉じた。

ヴァントが到達した世界の深さを端的に示した名演である。

ハース版を底本に使用。

その演奏は力強く雄渾で、しかも語り口はあくまで自然である。

ヴァントは、厳格なイン・テンポではないのに、フレーズからフレーズへと滑らかに進行する類まれな音楽的時計の持ち主だ。

テクスチュアの面でも、各声部を過不足なく浮き上がらせている。

共感にみちた表現が端正な造形のなかにのびやかに、かついかにも意味深く織りなされた自然体の演奏は、長年ブルックナー演奏に献身してきたこの巨匠ならではの至芸と言うべきだろう。

そうしたヴァントの指揮にしなやかな集中力をもって応えるミュンヘン・フィルもすばらしい。

数多いヴァントのブルックナーだが、耳の肥えた人ほどミュンヘン・フィルとの組み合わせに執着するのも道理で、ヴァント晩年の味わい、オーケストラの音色の適度な明るさ、弦の暖かみのある厚い響き、管楽器の比類ない美しさなど他に代え難い魅力にあふれている。

これをもって『ロマンティック』の最高峰と言うに憚らぬ大演奏といえよう。

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classicalmusic at 19:43コメント(0)トラックバック(0)ブルックナー | ヴァント 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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