2011年09月12日
ゲルギエフの「パルジファル」
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ゲルギエフ初のワーグナー。
彼はワーグナーにことのほか情熱を示しているが、録音として出るのはこれが最初となる。
「パルジファル」は聖杯伝説を扱い宗教色が強いため、旧ソ連時代は全く演奏されず、崩壊後の1997年にゲルギエフにより80年ぶりに復活蘇演された。
晩年のワーグナーならではの長大で難解な作品ながら、ゲルギエフは得意として世界各地で上演し、好評を博している。
日本でも熱い期待が寄せられ、つい先ほどの2011年2月に第3幕を演奏会形式で上演して、好評を博した。
当盤はもちろん全曲盤。
ルネ・パーペをはじめリトアニアの名花ヴィオレッタ・ウルマーナほかゲルギエフの信頼厚い芸達者が集結、非常な熱演を見せてくれる。
ゲルギエフも終始強い緊張感を保ちつつ、壮麗な響きを引き出す豪演で、聴き手を陶酔の世界へと導く。
彼の音楽もますます大きくなり、さすがの巨匠芸を聴かせてくれる。
音のスライドが美しい、まさに音の饗宴で、ところどころ派手な場面もあるが、音楽の静謐さを損なうことはない。
こんな「パルジファル」は聴いたことがなかった!
「パルジファル」解釈の新しい礎となる衝撃的演奏の登場といえよう。
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