2011年09月14日

べーム&バイエルン放送響のブルックナー:交響曲第7番


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1977年4月5日、ミュンヘン、レジデンツ、ヘルクレスザールに於けるライヴ録音。

前年のウィーン・フィルとのスタジオ録音とは趣きも異なり、ここでは過不足なく反応して音化する機能性にすぐれたバイエルン放送響の豊かな響きのもと、ブルックナーの世界にたっぷりと浸ることができる。

速めのテンポを採用して引き締まったフォルム、自然なフレージングが形づくるアダージョの美しさ、フィナーレもべームらしいライヴの高揚感も相俟ってたいへん聴きごたえするものとなっている。

冒頭から弦のトレモロによる美しい響きと透明感に溢れている。

第1主題が霧の中から浮かび上がってくるいつものブルックナー開始であるが、ここでのベームはただ美しいだけでなくどっしりとした豊かで安定した響きを構築している。

まさに奇をてらう事の無い正統的なブルックナー演奏で、終始安心して聴く事が出来る。

そのせいか第2楽章の悲壮感が多少弱いのは残念だが、とはいえ、クライマックスでは情感溢れる力の入ったパフォーマンスを堪能できる。

この曲の「歌謡性」を魅力的に表出しているが、ベームのこと、構造がないがしろになっている訳では全くなく、両者のバランスが見事。

ことさらスケール感を打ち出したり、色の濃い表情をつけるわけでは無いのだが、自然と第1楽章の高揚に、第2楽章の深い抒情に包まれていく。

ベームの「第7」の総決算[1953年ウィーン・フィル(Altus)、1976年ウィーン・フィル(DG)もそれぞれの魅力があるが]であり、同曲の演奏全体を通じても最高峰のひとつであると考える。

なお、バイエルン放送アーカイヴ音源使用により格段にすぐれた音質で蘇ったことが大きなポイントで、音質は最高ランクの部類に入ると思われる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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