2011年09月15日

マゼール&バイエルン放送響のブルックナー:交響曲全集


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今回の全集に収録された音源は、1999年の1月から3月にかけてミュンヘンにあるガスタイクのフィルハーモニーで行われたブルックナーの交響曲全曲演奏会をバイエルン放送がライヴ・レコーディングしたもの。

ブルックナーの交響曲をわずか3カ月で全曲(10曲)演奏し録音して発表するというのは、かつてはまったく考えられなかったことで驚いてしまう。

それでいて、全集総体としては水準の高い演奏が揃っている。

やると思えばなんでもやってしまう才人マゼールだから成し得たのであろう。

短期間のうちに収録されたため、音の傾向に統一感があるのも大きな長所となっている。

マゼールは1993年から2003年までの期間、バイエルン放送交響楽団の首席指揮者を務めており、幅広いレパートリーの多彩な演奏でミュンヘンの聴衆を大いに沸かせていた。

当時のマゼールが大作交響曲を指揮したときの芸風は、細部表現を大切にしながらもスケールの大きな造形を志向したもので、そうしたアプローチはブルックナーやマーラーには大変ふさわしいものであった。

所謂インテンポのブルックナーではなく、かなり緩急の起伏が激しい。

すべてのシンフォニーを名演と評価するには躊躇せざるを得ないが、全体としては水準の高い演奏で構成された全集と評価してもいいのではないかと考える。
 
聴衆の賛否など気にせずに、いずれの曲も期待を裏切らない癖の強い演奏を展開し、しかも一定の説得力をちゃんと確保しているのだから大したものだ。

マゼールは、2012年には、ブルックナー演奏に伝統があるミュンヘン・フィルの芸術監督に就任する予定である。

3年間限定とのことであるが、本チクルスが短期間で集中して行われたことや、昨年末に我が国でベートーヴェンの交響曲全曲演奏を行った事実に鑑みれば、ミュンヘン・フィルとともに新チクルスを成し遂げる可能性は十分にあると考える。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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