2011年10月11日

シャイー&コンセルトヘボウ管、ベルリン放送響のブルックナー:交響曲全集


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0番から9番まで、スコアを丁寧に再現した模範的演奏。

シャイーのブルックナーは、色彩的で入念に歌いこまれた美しい演奏揃い。

名門オーケストラ、コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮したもの(2・4・5・6・8・9)はもちろん、ベルリン放送交響楽団を指揮したもの(0・1・3・7)も、デッカの優れた録音技術もあって、サウンド・クオリティの高さはかなりのもの。

コンセルトヘボウ管の輝かしい音色と、ベルリン放送響のやや渋く力強い音色とが、各々充分に発揮されていて飽きない。

単なる歌に終始することなく、構成素材のひとつひとつに濃やかに配慮した非常に優れた演奏であり録音であると言えるだろう。

デッカ特有の細部までシャープな音響が、作品の音素材の豊富さに完璧に対応しており、各パートがきちんと識別できる透明度の高さとトゥッティの迫力というふたつのポイントを難なくクリア。

ソロ・ヴァイオリンやハープの美しさも印象に残るし、低弦やホルン・セクションの深々とした響き、重量感のあるティンパニも立派だ。

シャイーの演奏は陰影に富んで素晴らしいのだが、マーラー全集と比べてコンセルトヘボウが同じオーケストラと思えないくらい良い音を出している。

一度聴くと、地味な印象で、薄曇の空に、日の光が蠢いている、といった感じだが、数回聴きこむうち、それは劇的に変化する。

この世のものと思えない、オーロラの光となり、燦然と輝きだす。 

シャイーの大見得を切らない指揮が、その景色を邪魔しない。

これこそがブルックナーの音楽だ、と感じられる。

聴きなれたはずの曲の随所でこんな良いフレーズがあったかと思わせ、次はと期待し聴き入っているうちに曲が終わってしまうという最高の演奏であった。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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