2011年10月12日

カイルベルト&ベルリン・フィルのブルックナー:交響曲第6番


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カイルベルトは、カラヤンと同年の1908年に生まれ、1968年に没した戦後のドイツを代表する指揮者のひとり。

客演を重ねたベルリン・フィルとの演奏に聴かれる、重厚な響きと虚飾を拝した解釈は、まさにドイツ音楽の真髄ともいうべき骨太な力強さをもっている。

雄渾な男性らしいこの曲の数少ない名演奏の一つ。

ブルックナーの他の交響曲に比べて明快でいたずらに複雑化するのを避けた曲だが、指揮者の音楽性と合っているせいか、男性的で見事な音楽に仕上がっている。

ベルリン・フィルも、まさに全盛期の中にあり、世界中から最高の奏者が集まってきたころの重厚な中に輝かしい響きを持つ素晴らしい音でカイルベルトの男性的な解釈に応えようと最高の演奏を繰り広げる。

この時代のベルリン・フィルの響きは今よりドイツ的で、弦はゴツゴツと剛毅に鳴り、金管は深々と咆哮する。

我々ブルックナーファンが期待する音色が凛として鳴り響いており、それでいて無駄なく引き締まった音楽なのだ(第3楽章のトリオなど)。

カラヤン盤と比較すると、同じベルリン・フィルが演奏しているとは俄かに信じがたいほどドイツ的な無骨さとも言える表現になっている。

多少荒い部分が散見されるが、重心の低い響きとリズミック・アクセントやアウフタクトなどを強調する雄渾な表現は、今日では聴くことのできなくなったまさに〈ドイツ〉の手触りを感じさせる魅力がある。

1963年のステレオ録音だが、カイルベルトの録音の中では比較的後期のもので、音質が良くありがたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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