2011年09月21日

ヨッフム&ベルリン・フィルのブルックナー:交響曲第9番(1977年ライヴ)


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1977年11月28日、ベルリンでのステレオ・ライヴ録音。

2002年に生誕100年を迎えたオイゲン・ヨッフム(1902−1987)がベルリン・フィルを振ったブルックナーの第9。

ヨッフムの持つバイエルン人的豪放さと、ベルリン・フィルの洗練されたアンサンブルが極めて高い次元で結び合わさった名演奏。

ベルリン・フィルとの同曲はDGの全集にあった1964年録音のみであったが、ここでのヨッフムは年齢を重ねてさらに芸域を深めた高い境地にあることを実感させる。

1964年盤よりも緊張感があり、若干ニュアンスが異なる所もあるが、大胆なアゴーギクやパウゼも健在であり、やはりヨッフムのブル9である。

音楽の流れに逆らうことなく、どこまでも自然体の表現が説得力を発揮する。

所謂ケレンというものを感じさせないのが、ヨッフム流のしたたかさでもあろう。

精密さにはさほど頓着せず、ゆったりと気力十分の骨太な筆致が朗々たるオケの響きを引き出しており、ブルックナー特有のオルガン的音響が壮大に屹立するさまはまさに壮観。

楽章を追うごとにライヴゆえの感興が高まり、第3楽章ではヨッフムならではの荘重な響きで息の深い荘厳なクライマックスが現出している。

ライヴならではの緊迫感が全曲を通してひしひしと伝わる傾聴すべきドキュメントといえるだろう。

「神の楽人」と呼ばれ、そのコンサートはことごとく成功だったとされる最円熟期のヨッフム。

その至芸を伝える貴重な記録がまたひとつ甦ったことには大いに感謝したいところだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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