2011年10月23日

スウィトナー&シュターツカペレ・ベルリンのブルックナー:交響曲第8番


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1986年8月22-29日、旧東ベルリン、キリスト教会での録音。

旋律はよく歌い、ドラマティックなところは最高に盛り上げてくれる演奏。

ブルックナーの交響曲には音のドラマなどないし、そんな深刻な音楽ではないので、このような指揮ぶりは失敗しやすい。

フルトヴェングラーがその例であるが、スウィトナーは見事な成功をを収めているのである。

第1楽章など実にものものしいが、他の演奏では気がつかなかった作品への新しい発見がある。

たとえば最後の宇宙の終末のような阿鼻叫喚は凄絶の一語につきよう。

第2楽章のスケルツォも表現意志がはっきりしており、強音部での金管が轟然たる持続音を吹くあたり(1:17)は悪魔的でさえある。

中間部のホルンやハープの美しさも無類だ。

第3楽章のアダージョも楽譜を徹底的に読み切り、そこに青白い感情移入を果たしていくが、スウィトナーの表現の真骨頂はフィナーレに見られる。

つまり人間的な音のドラマが連続して登場し、あるいは怒りとなり、あるいは凄まじい狂躁となる。

そして結尾部はかなり遅いテンポ開始されるが、途中で急激なアッチェレランドをかけて前進し、一気に終結してしまう。

フルトヴェングラーに近い指揮ぶりだが、あのように音楽が小さくなってしまわないのは偉とすべきであろう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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