2011年09月29日

ケンペ&ミュンヘン・フィルのブルックナー:交響曲第4番『ロマンティック』


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1976年1月18-21日、ミュンヘン、ビュルガーブロイケラーに於けるスタジオ録音。

LP時代収録されたこのコンビによる様々な交響曲で、1975年に収録したブルックナーの第5番に続いてその翌年初めに録音された第4番であるが、このケンペ&ミュンヘン・フィルのコンビで更に曲数を増やして録音して欲しかったものである。

ほぼ同時期に、同じ職人タイプのベームが「第4」の名演を残しているが、ケンぺの本盤の演奏とは全く異なるものになっているのは大変興味深い。

もちろんオーケストラも異なるし、ホールもレーベルも異なる。

しかし、それ以上に、ケンぺは、ベームのようにインテンポで、しかも自然体の演奏をするのではなく、金管、特にトランペットに、無機的になる寸前に至るほどの最強奏をさせたり、テンポを随所で微妙に変化させるなど、ケンぺならではの個性的な演奏を行っている。

筆者としては、今回XRCD化されたケンぺのブルックナーの中では、「第5」の方をより評価したいが、この「第4」も、同じタイプのベームの名演によって、一般的な評価においても不利な立場にはおかれていると思われるが、高次元の名演であることは疑いのないところである。

オーケストラのいかにもドイツ的な渋い音と、まったく揺るぎのない堅牢な構築美が作品にピタリとはまっている。

その造形感覚はあくまで雄大で、しかも芯には強い力がみなぎっており、ケンペ絶好調時ならではの逞しい音楽づくりが実に快適だ。

ヴァイオリン両翼の楽器配置も効果的で、第1楽章の第2主題部などでも立体的なフレーズの受け渡しが強く印象に残る。

今回、XRCDリマスタリングの元になったマスターはオリジナルの「BASF系」なので、安心してケンペ本来のサウンドが楽しめるのがポイントとなっている。

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classicalmusic at 18:58コメント(0)トラックバック(0)ブルックナー | ケンペ 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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