2011年09月30日

ケンペ&ミュンヘン・フィルのブルックナー:交響曲第5番


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1975年5月25-27日、ミュンヘン、ビュルガーブロイケラーに於けるスタジオ録音。

LP時代の愛聴盤がXRCDで見事に蘇ったことは個人的には実に喜ばしい。

ひとつひとつの音の輪郭がはっきりとし、その分奥行きが深くなり臨場感が素晴らしい。4番のXRCDより成功している。

演奏自体はいまさら言うまでもなく「ブル5」のスタンダード、ブルックナー音楽の深遠な響きがみずみずしい。

久しぶりに聴き直してみると、両端楽章の満足度は朝比奈やヴァントの剛直で峻厳な表現には及ばないが、オーケストラのコントロールが見事に行き届いた美しい演奏である。

それ以上に中間2楽章がケンペの美質が最大限に発揮された名演ではなかろうか。

第2楽章における木管の繊細な美しい表情、第3楽章におけるテンポの緩急に伴う表情の微妙な陰影を伴う変化など、ケンペならではの魅力を再確認させられた。

「作曲された音楽」と言うより、「悠久の昔から存在していた音楽」と言ったイメージの演奏だ。

こういうスタイルはケンペの得意とするところで、ブルックナーと言うより、むしろケンペを聴く録音だと思う。

朝比奈やマタチッチの豪快さを好む人には、必ずしも向かないかもしれないが、レーグナーやインバルの演奏に"もう少し迫力があったら…"と考えているくらいのリスナーには、ちょうど理想的なディスクに違いない。

そして、終楽章コーダの晴れ晴れとした雄大なスケールの音楽には誰もが魅了されることであろう。

ミュンヘン・フィルの響きも豊かで美しい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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