2011年10月07日

カイルベルト&ハンブルク国立フィルのブルックナー:交響曲第9番


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1956年10月31日、ハンブルク、オスター通りスタジオでのステレオ録音。

第6番と並んでカイルベルトの素晴らしいブルックナー。

地味な音色のオケを武骨に鳴らした実直さが魅力で、虚飾を排し、本質を追求する迫力に圧倒される。

今や数多いブルックナー交響曲第9番盤の中で、このカイルベルト盤はさすがに音色では最近演奏盤にも劣るし盤自体派手な位置を主張しているわけではない。

しかし全体としてはキビキビした印象を受け、第1楽章中頃以降全合奏等、部分的にアクセント・スピードを上げ、靄から現れる堂々たる山頂クライマックスに導いている。

第1楽章のコーダや第3楽章は、特に聴きもの。

特にアダージョの結尾部は『生からの別れ』が切々と感じられる、心がこもった名演。

全体に素朴なスタイルで、ブルックナーの音楽以外の不要なものは一切入っておらず、ブルックナーの言いたいことは言い尽くされている感じである。

カイルベルトが残してくれたブルックナー演奏史上に輝く名盤を心の糧にしたいものである。

1956年録音というと、カイルベルトは、まだ48歳位であるが、既に熟していたということであろうか、この年齢でこれだけ素晴らしい指揮ができたことにまず驚いてしまう。

ハンブルク国立フィルも大健闘しており、ブルックナー愛聴者の一人として、胸が熱くなった。

録音にもう少しスケールの大きさが欲しい気もするが、ステレオ録音であっただけでもありがたいと思うべきかも知れない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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