2011年10月20日

スウィトナー&シュターツカペレ・ベルリンのブルックナー:交響曲第7番


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



1989年1月23-27日、旧東ベルリン、キリスト教会に於けるデジタル録音。

スウィトナーはわが国で親しまれた指揮者の1人であった。

それはこの演奏に聴かれるように無理をしない温厚・妥当な表現法が、多くの人々に信頼されているためだろう。

またスウィトナーの解釈は趣味がよいが、それは頭で考えたものではなく、指揮者とオケが本来的に保有する体質だろう。

表情は意外なほど淡白だが、歌うべきところはさすがに息長く歌わせている。

第1楽章冒頭からすでに気迫に満ち、独自の情緒が大きなうねりとなって聴く者をブルックナーの世界に引き込んでしまう。

第2楽章などこの指揮者らしい作為のない表現だが、あたたかさとノスタルジアに満ち、共感の豊かさが自然に内向する重く沈んだ響きをつくっており、コーダも悲痛とさえいえる表現だ。

名演というべき第3楽章、堂々として自然に流れる終楽章と、いずれも緊張度が高く、充実度も高い。

ブルックナーの素朴な心情に素直に触れているのも好ましく、晴朗な抒情感と堅固な構築力をもった演奏である。

スウィトナーの純粋で高雅な音楽性がオーケストラ全体に浸透し、極めて純度の高いブルックナーを形づくっている。

シュターツカペレ・ベルリンは標準的な技術と合奏力をもち、優秀なアンサンブルを展開しているだけでなく、その柔らかく、ふくよかな響きは作品にもスウィトナーにも相応しい。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 21:41コメント(0)トラックバック(0)ブルックナー | スウィトナー 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ