2011年11月04日

ハイティンク&ウィーン・フィルのブルックナー:交響曲第5番


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1988年3月、ウィーン、ムジークフェラインザールでの収録。

ブルックナーのすべての交響曲の中でも、もっとも神秘的、かつ幻想的な内容をもつこの作品は、古くはクナッパーツブッシュの名盤などが見受けられるが、作品の壮大さが凡庸な指揮者を寄せ付けないのであろうか、残された過去の録音はいずれも不思議に見事な名演ばかりである。

比較的新しい録音からは、やはりハイティンクということになろう。

ハイティンクの資質を明快に示した好演である。

穏やかな歩みながら、作品の魅力を正面からじっくりと歌い上げた演奏で、その息づかいの深さ、生命力の逞しさ、そして音色の美しさに魅せられる、稀に見る名演である。

テンポやデュナーミクなど音楽を作る要素にまったく無理がなく、端正な造形で全体がまとめられていて、そこにはこの作品の演奏にありがちが厳しさやいかめしさより、独特の優美な表情と優しさと温かさをみなぎらせている。

これは最近のハイティンクの大きな特色といえよう。

第1楽章の金管のコラールから実に自然な息づかいと堂々たるスケール感があり、テンポは中庸だが各フレーズがよく歌われている。

曲想が転換する場合も相応しい表情を作り上げている。

第2楽章の弦楽での主題も分厚く引き締まった流れで、弦、管ともにしなやかさはウィーンフィルならでは。

第3楽章テンポは開始からやや速め、躍動感は十分、拍子感の強い足取りで進む。

フィナーレも入念な造りで細部までキメ細かく自然な響き、安心して身を任せることができる音楽になっている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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