2011年10月27日

レーグナー&ベルリン放送響のブルックナー:交響曲第4,5,6番


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「4番」はノヴァーク版を用いた演奏で、積極果敢な「ロマンティック」である。全曲を通してやや速めのテンポをとり、弛緩しない。レーグナー独特の解釈により、譜面にはない強弱の揺さぶりをかけて、表情をつけている。第1楽章はブルックナーにしては堅い足どり、第2楽章は都会的とも形容したい。スケルツォは堅実さが出て、終楽章も起伏が大きい。ブルックナーとしては異色な表現ということができる。


「5番」は率直で推進力の強いブルックナーだ。テンポは全体的に速めで、スコアで指示されるテンポ変動も幅広く処理している。デュナーミクも神経質でなく、振幅の大きな演奏。この曲は、ブルックナーの作品の中でも対位法的書法を格別に駆使した厳格なものだが、レーグナーの演奏で聴くとそういう面をあまり感じさせない。その点で、現代的な表現と言っても良いだろう。表情は全体を通じて的確で、同時にユニークである。


レーグナーは作品によって非常に個性的な表現をする指揮者で、時には大見栄を切ることもある。しかし「6番」ではすこぶる素直で、速めの足どりで音楽を流麗に形造る。テンポも主観的に動かしたりはせず、あらゆる表情がひとつの流れの中に融け込んでいる。ホール・トーンの長い録音のせいも多少はあるかもしれない。そのため、若手指揮者の演奏のような細部の明晰さや、音のリアルさには多少乏しくなった感がある。

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classicalmusic at 23:28コメント(0)トラックバック(0)ブルックナー  

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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