2011年10月28日

レーグナー&ベルリン放送響のブルックナー:交響曲第7,8,9番


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。

  

「7番」は伝統的なプロイセン風の重厚さ、堅実さを土台におき、そこに現代的な感覚を導入したような表現である。折衷的ともいえるが、第1楽章は共感にあふれ、力学的な構成も堂に入った感じを受ける。レーグナーのすぐれた側面がここには表現されている。終楽章がやや軽く、細かく曲を磨きすぎて、ブルックナー的朴訥さに乏しくなるのは残念だが、ここが首尾一貫すれば、さらに説得力が増すだろう。


「8番」はテンポがかなり速く、特に第1,2楽章は同じハース版を用いながら、東京カテドラルでの朝比奈隆のものを比べると、2つの楽章で何と12分も短い。そのため落ち着きに乏しい感じもする反面、旋律線が揺れるように歌い、独自の動感を醸し出しているのが面白い。また第3楽章には、従来のブルックナー演奏の概念を吹き飛ばすような自己主張がある。シューリヒトに似た、結晶化した演奏だが、残響の多すぎる録音にやや問題がある。


「9番」はきりりと引き締まった造形と現代的な感覚をもって演奏されたブルックナーといえる。半面、やや流麗に過ぎてブルックナー特有の朴訥な口調はやや薄れているが、きわめて注意深く磨き上げられた明るい音色はたいへん美しい。特に弦楽群がたとえようもなく魅力的な音に仕上げられているのが、この演奏の大きな特色となっている。全曲を通しては第1楽章が特に優れており、溢れんばかりの豊かな感興が大きな感動をよぶ。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 21:52コメント(0)トラックバック(0)ブルックナー  

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ