2008年01月15日

リヒターのバッハ:ブランデンブルク協奏曲


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現在の価値観からすると、方法論的に注文のつくところなしとはしないのかもしれないけれど、1967年に録音されたリヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団による《ブランデンブルク》協奏曲の演奏は、個性的でありながら、ひたすらバッハ解釈の王道を進んでいるという感じだ。

これらの中では、第3,4,5番が感動の極みだ。

第3番はアンサンブルも最高で、表面はどこまでも整然としながら、内部には荒れ狂う痛切な魂がみなぎる。

第4番はブロックフレーテを使い、その哀しみを湛えた訴えるような音色が素晴らしい。

第5番はきわめて現代風な名演で、速いテンポとはがねのようなリズムによって生命力と意志の力を感じさせる。

力量のある者たちが心をひとつにして、バッハの高みを信じ、自らの信念を信じ、一路突き進んでいる。

そこには不必要な力みといったものもなく、余剰な装飾めいたものなどもない。

バッハの音楽だけがより深く、より力強く追求され続けている。

こうした一途さといったものを、現在のわれわれは喪失してしまってから既に久しい。

リヒターらによる大いなる確信に満ちあふれたバッハ演奏を耳にすると、価値観の細分化、平面化に悩むわれわれにとっては、まだ上昇指向をもったよき時代の"神話"に触れるような気さえするほどだ。

こうした神話体験からの再出発は、はたして不可能なのだろうか?

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classicalmusic at 19:55コメント(0)トラックバック(0)バッハ | リヒター 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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