2011年11月06日

エッシェンバッハのモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集


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エッシェンバッハがレコード・デビュー直後から取り組み「ギーゼキング以来の正統なモーツァルト弾き」と称賛され、ドイツ・ピアノ界の若手の旗手として華々しい演奏活動を展開し始めた頃に録音したモーツァルトのピアノ・ソナタ全集。

演奏を聴くと若々しい感性としっかりとしたテクニックから、極めてオーソドックスで端正なモーツァルトが伝わってくる。

筆者は、若々しい自発性と豊かな歌心を兼備したエッシェンバッハのモーツァルトにも大きな魅力を覚えるが、みずみずしくはつらつとした彼の表現は、聴き手にきっと好感を抱かせることだろう。

実にフランクに、エッシェンバッハはモーツァルトにアプローチする。

その表現は、あたかも方眼紙の上に製図用の筆記具を用いてモーツァルトの音楽のエッセンスを描くかのようで、実に清潔な音楽を聴かせる。

そして様々な19世紀の解釈を超えて、今モーツァルトの音楽に何が見い出せるかを突き詰めていった表現がここにはある。

20世紀後半の演奏家としての新しさを求めるチャレンジが、エッシェンバッハのモーツァルトに新鮮さを感じさせるのだ。

エッシェンバッハは、作品の感情に溺れてしまうことなく、実に生き生きと素直な演奏を聴かせているが、その初々しくも素直な表現は、彼のある一時期の演奏だけに求めることができる魅力なのだ。

演奏家と作曲者が対話を交わすようにして弾き進めるエッシェンバッハの清澄でニュアンス溢れる演奏は、聴く者の心にいつまでも残るような深い感銘を与えてくれる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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