2011年11月12日

ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルのシューベルト:交響曲第8番「未完成」 ほか(1977年東京ライヴ)


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1977年9月27日(ワーグナー)、10月12日(シューベルト、ウェーバー)、東京文化会館でのライヴ録音。

ムラヴィンスキーは過去4回来日した。

何人かの証言を総合すると、《未完成》の実演が一番凄かったようだ。

《未完成》はムラヴィンスキーの厳しく透徹した表現法が、彫りの深い音楽を作っていて非常に完成度の高い演奏。

旧世代に属するムラヴィンスキーは当然スコアを主観的に読む。

その点はワルターと同じなのに、出てきたものはきわめてリアルな側面をもつ。

インマゼールの演奏を先取りしているのだ。

しかも、そこにマイクには入り切らないような深遠なニュアンスが漂う。

こんなに繊細で神秘的であり、かつ深い情感を漂わせた演奏は他にはないと思う。

第1楽章冒頭の無限のピアニッシモ、聴く者の魂を切り裂くような鋭いアクセントの衝撃、そして第2楽章の神韻縹緲たる第2主題が終わり、次にはフォルティッシモが来るぞと身構えたとたん、ムラヴィンスキーはなんと深淵を覗き込むような暗いメゾ・ピアノで開始したのだ。

音楽を聴いていて、あんなにゾッと寒気をおぼえたことはなく、体が震えるほどだ。

まさに病的な天才だけがよく創造し得る音の世界といえよう。

堂々とした正攻法で押し切ったワーグナー、手作り風の入念さで聞かせるウェーバー共々、この指揮者の中でも注目すべき演奏と言わねばなるまい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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