2011年11月10日

ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルのチャイコフスキー:交響曲第5番(1977年東京ライヴ)


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1977年10月19日、NHKホールにおけるライヴ録音。

ムラヴィンスキーのチャイコフスキーの交響曲第5番については8種類前後の録音が現存しているという。

その多くはライヴであり、当初からレコーディングを前提としたものではない。

この録音はNHKホールでの録音なだけに響きに乾いた印象を与えるとはいえ、一連の旧ソヴィエト録音よりはるかに条件は整っている。

レニングラード・フィルに半世紀君臨し続けたムラヴィンスキーの円熟期の記録としてもきわめて貴重である。

彼の解釈は常に有無を言わさぬ説得力をもっており、聴衆に媚びるところは皆無である。

一見そっけないようだが、音楽には常に血が通っている。

そうした彼のロシア流のチャイコフスキーは、カラヤンに代表される西欧の聴かせ上手な指揮者の解釈とはまったく対照的といってよい。

スケールが大きく毅然とした表情が美しい第1楽章、深々とした響きがロシアの大地を連想させる第2楽章、過度の抒情を排し、すっきりと歌わせた第3楽章、そして金管楽器をはじめ全ての楽器の鳴りで、圧倒的なクライマックスが形成される第4楽章、そのどこをとってもまったく隙がない。

そこにソヴィエト体制の影響をみることも可能かもしれないが、その鉄の規律はここでは壮大な記念碑を打ち建てる方向に作用している。

文句なく同曲のベスト・ワン録音に推したい。

こうした演奏はこれからもう現れることはないだろう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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