2014年02月04日

スメターチェク&チェコ・フィルのスメタナ:わが祖国


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1980年9月8-12日、プラハ、芸術の家での録音。チェコ・フィルは8回目の録音。文化庁芸術祭優秀賞受賞盤。

チェコの巨匠として知られたスメターチェク(1906-1986)だが、晩年の当演奏が「わが祖国」の初録音だった。

細部に至るまで丁寧に彫琢された完成度の高い秀演である。

スメターチェクは、チェコが生んだ最高の巨匠指揮者であるが、ディスクの数は極端に少なく、しかもライヴでこそ真価を発揮するタイプだけに、スタジオ録音はもうひとつだ。

その中にあって、《わが祖国》全曲盤だけは彼の実力が充分に発揮された名演であり、そうなると当然同曲CD中のベスト・ワンを数種のクーベリック盤と競うことになる。

スメターチェクは、習慣版を用いることで、伝統的なスタイルといったアプローチを示している。

時おり用いられるルフトパウゼや、彼独自のアゴーギクなどはその一端だ。

スメターチェクの指揮は、感傷を排し、たくましく堂々としたもので、どの曲も切れば血の出るような、内容的、有機的な響きに満ち、土くさい生命力、雄弁な表情、巨匠ならではの風格が漂っており、各楽器、各音型の生かし方が抜群だ。

全体の曲の流れを大切にした爽やかな演奏で、「モルダウ」の中間部など実にロマンティックな気分の盛り上げも素晴らしく、弦の音色の美しさも、さすがチェコ・フィル。

「ターボル」「ブラニーク」も、要所を押さえた指揮で聴き手を作品に引き込む。

とくに後半の3曲がすばらしく「ボヘミアの森と草原より」「ターボル」「ブラニーク」に筆者はしびれている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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