2011年11月15日

フルシャ&プラハ・フィルハーモニアのスメタナ:わが祖国


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2010年5月13,4日 プラハの春国際音楽祭でのライヴ録音。

実になだらかで美しい演奏だ。

録音のせいや、小編成のオーケストラということもあるのかもしれないが、これほど、ドラマティックさを抑制した《わが祖国》も珍しいと言えるのではなかろうか。

《わが祖国》といえば、チェコ出身の指揮者による定番プログラムであり、古くはターリッヒ、アンチェル、そして、クーベリックやノイマンなどに至るまで、民俗色豊かな、そして愛国心の高揚を掲げたドラマティックな名演を成し遂げてきた。

チェコ出身以外の指揮者にしても、小林研一郎の劇的な名演や、アーノンクールによる切れ味鋭い名演などがあった。

こうした海千山千の数々の名演の中にあって、チェコ期待の20代の若手指揮者フルシャの演奏は、むしろ、きわめて新鮮に響くと言えるのではなかろうか。

前述のように、ドラマティックという性格は薬にもしたくなく、やたら愛国心を振りかざした演奏ではないが、《わが祖国》の根源的な音楽の美しさ、魅力を自然体で表現したという意味では、まさに、新世代による名演と評価してもよい。

あたかも、埃をかぶった名画から、長年の埃を取り払ったようなイメージであり、フルシャ&プラハ・フィルハーモニアによるこのような新鮮な名演を、プラハの春国際音楽祭のオープニングに選ばれたこと自体が、チェコの音楽界の新たな方向性を示唆しているとも言える。

このコンビの今後の更なる発展を大いに期待したい。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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